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まだ方向性が定まってなかったり

スーパープレイヤーを生み出す「見えないルール」の仕組み

 

 

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禁止事項の張り紙だらけの施設が居心地悪いように、ルールでがんじがらめになった組織は窮屈である。

あまり知られていないのは、700年前に絶頂期を迎えていた中東イスラム教徒が、その座を西欧キリスト教徒に明け渡した理由が、張り紙だらけのルールであったこと。

逆にキリスト教徒には名言化されたルールが存在せず、「聖書」に書かれた「見えないルール」が存在しているだけであり、それは時代によって変化していく。 

この「見えないルール」とは、法律ではないが、その組織の根底にある「規律」のようなもの。その組織に属している人間は、それを空気のように認識している。

それは、ある時は目標に向かって組織をまとめることも可能にし、ある時はお互いを助けあうことも可能にするのだが、この「見えないルール」というものを、人為的に作り出すことはできないものだろうか。

もしそれができれば、企業であれば組織をコントロールする上で有益な方法になり、国家であれば国民を熱狂のうちに導くことも可能ではないだろうか。

実は以前在籍していたリクルートという会社は、この「見えない決まり」があったように思える。リクルートには名言化された決まりがなく、自由な社風が特徴だが、現場にはプロ意識が在り、お互い助け合い、悪を見逃さないという規律があった。あれは何だったのだろうと、改めて過去を振り返ってみた。

今はどうか分からないが、当時は部署に1〜2人のスーパープレイヤーがいた。彼ら彼女らは、01(ゼロワン)とも呼ばれ、メンバー全員からの「憧れ」の存在だったし、いつかは追い越したい目標でもあった。

このスーパープレイヤーの存在が、「模範とするべく人がいる」という環境を作り出し、彼ら彼女らが「見えない決まり」となり、規律を(本人達の意思とは関係なく)作り上げていたように思える。

スーパープレイヤーである彼ら彼女らは、周りからの羨望と憧れの対象であると同時に、その期待に応えるべく自らにも厳しく、ストイックに仕事をしていた。だからこそ、誰よりも成長したのであり、それを生み出す仕組みがリクルートにはあったように思える。

では、このスーパープレイヤー達は、どうやって生み出されたのだろうか。その仕組みを知ることが、「見えないルール」をデザインする方法につながるのではないだろうか。

【次回】浅田真央さんに学ぶスーパープレイヤーの作り方